【2021シーズン第11節】後の無いヤンプターズ 3連勝なるか?
第10節終了時
10戦5勝4敗1分 勝ち点16
シーズン前半で苦汁を舐めさせられた相手「シーホースA」に勝ち、クライマックスシリーズへの望みをつなぐことができるのか?
いざプレイバック!
打撃力向上に向けて状態を高めるヤンプターズメンバー
シーズン初のナイターという事もあり、試合前にバッティングセンターで課題の打撃力強化を図るヤンプターズ。
緩急を操るマシーンに対し、実践をイメージしながらスイングチェックを行う者
平日の仕事のストレスをバットに乗せ、快音を響かせる者
お昼時だからと言って、窓際でボロネーゼとコーラと優雅なランチタイムを過ごす者
三者三様、それぞれの調整方法で試合に向けて状態を高めていくヤンプターズメンバーであった。
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ボロネーゼはもう少し塩コショウが掛かっている方が個人的には好み
もう一つの戦い
試合前に事件は起こった。
1塁球審を担当するヤンプターズ20番が、ヘッドコーチの気まぐれで審判担当ゲーム開始の合図を担当することになった。
両軍中央に整列、空は快晴、やっぱり野球は楽しい。これまで小中高とサッカーに打ち込み、上海に来てから本格的に野球を始めた人間は、遅れてきた青春を一人かみしめていた。
試合前の両軍の熱気、言葉は無くとも分かる。両軍とも本気だ。この試合に向けて、平日から準備してきている。目頭が熱くなった。
良いゲームにしよう。
こみ上げる想いと共に、20番はコールした。
ゲーム!!!
決まった。想いが伝わったか、両軍共に驚きの表情を隠せない。
良いゲームにしてください。そう思い1塁に向かおうとした時、ヘッドコーチが声をかけてくれた。
「ゲーム」ってのは試合終了の掛け声やで
足早に1塁に向かう20番、初夏の日差しと両軍のまなざしが降り注ぐ午後3時であった。
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初回から試合は動く!ヤンプターズ雪辱果たせるか?!
今日のヤンプターズは一味違う。
初回先頭打者の三木がフルカウントからセンター前ヒット。
続く坂本、カウント2-2からセンターオーバーのタイムリーツーベース。2人で先制点を取る上々の立ち上がり。
その後送りバントで3塁までランナーを進るも、後続が三振で2アウトに。
1点が欲しいヤンプターズ。5番大石の打席で初球パスボールの間に、サードランナーが果敢にホームを狙う。
きわどいプレーもアウトの判定で、この回1点止まりとなる。
幸先よく先制したヤンプターズ、3人で抑えたい1回の裏。
投手はヤンプターズのエースナンバー1。
簡単に2アウトまで取るものの、3番打者に痛恨のデッドボール。
その後満塁のピンチから相手バッターにライト前2点タイムリーを浴びたところで、ピッチャーに異変が。ここで無念の降板。
続く2番手ピッチャーに三木が登板。追加点のピンチを押さえ、2点に抑えて反撃のチャンスを伺う。
続く2回の攻撃。
先頭が四球で出塁し、続くバッターも出塁でチャンスを繋ぐ。
果敢にホームを狙うも2アウト1-3塁の場面で打席には新戦力砂田。
ヤンプでもガジェット厨で知られる彼は、常に野球が上手くなる為に投資を惜しまない。
自らタイカップを仕込んだマイバットと、肘当てを装備し、万全の状態で打席に臨んだ。
筆者は思う。多分肘当ては要らない。草野球で肘が折れることは無い。
しかしそんな事はこの胸とブログだけにしまっておこう。そう思い1塁ランナーコーチの立場から見つめていた。
彼は家では素振りを欠かさない。この試合にかける想いも並大抵のものではないはずだ。
「絶対に打ってやる」
打席から溢れ出る気迫、見ているこちらも緊張してしまう様な緊張感。
果たしてこの勝負の行方はどうなるのか?そう思った矢先であった。
相手ピッチャーが投じた1球目に1塁ランナーが盗塁。相手捕手が2塁ではなく3塁に投げ、3塁ランナータッチアウト。
残念ながらこの回追加点を奪うことなく攻撃を終えることとなった。
因みに次の回、彼の打席には無情にも代打が送られた。
その後3回、4回と追加点を奪われ点差は6点まで広がってしまったヤンプターズ。
最後の望みは最終回の攻撃となった。
筆者はヘッドコーチに呼ばれ、こう告げられた。
「この回ランナー出たら代走出すからな、準備しとけよ」
6点差とは言え、まだ望みは消えていない。出塁したランナーに代走という大事な役割。
自分がこの場面でやるべきことは何か?必死に考えた。
「得点圏に進めるための盗塁?」
「大きなリードによって相手ピッチャーをかく乱?」
「シングルヒットで3塁を狙う走塁?」
違う。もっとシンプルに考えるべきだ。
今必要なのは、仲間を信じ、確実に1点ずつ積み重ねる事。
自分一人でどうにかするのではなく、チームで繋いで勝つ。それがヤンプターズの野球じゃないか。
日中の熱気がまだ残るグラウンドで、熱くなった頭をもう一度冷やしなおす。
「冷静にいこう」
そう思いヘルメットを被り、出番を待つことにした。
その後3者凡退に終わり、筆者はヘルメットをそっと置いた。
正真正銘負けられない戦いに臨む
第11節終了時
10戦5勝5敗1分 勝ち点16
屈辱の敗戦を迎えたヤンプターズであるが、まだ望みは消えていない。
他チームの結果次第では、まだクライマックスシリーズ進出の望みはある。
次の土曜日の試合は絶対に負けられない。各々が忸怩たる想いを胸に臨むであろう。
土壇場に強いヤンプターズ。ここから奇跡の快進撃を魅せられるか?
To be continued...
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